リスクモンスター第6回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査

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2人に1人が3年以内に退職を希望している結果に!リスクモンスター 第6回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査

投稿日:2023年2月9日 更新日:

法人会員向けASPクラウドサービスを提供するリスクモンスターは、第6回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査結果を発表。

若手社員の2人に1人が3年以内に退職する意向であることが分かりました。

 

リスクモンスター 第6回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査

 

 

調査方法:インターネット調査

調査エリア:全国

期間:2022年9月26日(月)~10月4日(火)

調査対象者:新卒入社1~3年目の男女個人

有効回収数:600サンプル

 

法人会員向けASPクラウドサービスを提供するリスクモンスターは、第6回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査結果を発表。

第6回となる今回は、若手社員の2人に1人が3年以内に退職する意向であることが分かりました。

 

 

新卒入社1~3年目の男女600名に「当面3年間に対する仕事・会社に対する勤続意欲」を調べたところ、「3年後も勤務し続けていると思うが「3年後は勤務し続けていないと思う」を上回ったものの、前回(同55.5%)からは、3.0ポイント減少しました。

男女別では、「3年後も勤続」において男性(同57.7%)の方が女性(同47.3%)よりも勤続意欲が高い状態ですが、いずれも前回から2.0ポイント以上減少しています。

特に女性においては、前回から4.0ポイント減少しており、勤続意欲の低下が目立つ結果となっています。

入社年次別では、新卒入社1年目の「3年後も勤続」(同61.5%)において、前回(同58.5%)から3.0ポイント増加し6割を超えており、入社1年目において勤続意欲が最も高い状態に傾向の変化は見られません。

しかし、新卒入社2年目においては、「3年後も勤続」が前回(同57.0%)から12ポイント減少。

半数を割り込む結果となっており、新卒入社1年目との勤続意欲のギャップがうかがえます。

勤務先の売上高規模別の「3年後も勤続」では、「10億円以上100億円未満」(同52.9%)、「100億円以上」(同57.3%)において過半数に。

売上規模が大きい企業ほど勤続意欲が高い結果が続いています。(図表A)

 

 

「3年以内に退職」と回答した若手社員においては、「1年後は勤務し続けていないと思う」(同54.0%、以下『1年以内に退職』)が前回(同53.6%)に引き続き過半数に。

中でも「入社年次」や「勤務先の売上規模」においては、入社年次が高くなったり、売上高規模が大きくなったりするほど、早期退職の意向が高まる傾向がみられます。

売上高規模「100億円以上」(同62.5%)では、前回(同45.6%)から16.9ポイント増加し、勤続意欲の悪化が顕著に表れています。(図表B)

 

 

「3年後も勤続」と回答した理由を尋ねたところ、1位「給料が良い」(回答率29.2%)、2位「福利厚生が充実している」(同26.7%)、3位「勤務時間や休日が自分に合っている」(同22.2%)という結果に。

「男性」や売上高規模「100億円未満」において給与の多寡が評価されている一方で、「女性」や売上高規模「100億円以上」においては、福利厚生の充実度が評価されています。(図表C)

 

 

また、「3年以内に退職」と回答した理由を尋ねたところ、1位「給料が低い」(同36.8%)、2位「仕事にやりがいを感じない」(同24.9%)、3位「福利厚生が不十分」(同14.4%)という結果に。

トップ2までの順位は前回と同様の結果になりましたが、前回3位の「転職を前提として入社した」は6.9ポイント減少し4位に後退しています。

「女性」や「新卒入社2年目」、「10億円未満」においては、「給料が低い」が4割以上の回答率を得ており、給与面に不満が生じやすい環境にあることがうかがえます。(図表D)

 

 

現在の勤務先を就職先として選択した際の選択理由(以下『入社理由』)を調査したところ、1位「福利厚生が充実している」(回答率26.3%)、2位「給料が良い」(同22.3%)、3位「勤務時間や休日が自分に合っている」(同19.2%)となりました。

図表Cにおける勤続希望理由と上位3項目が一致していることから、入社時の期待が現状において満たされていることが勤続意欲の維持に寄与していると考えられます。(図表E)

 

 

他方、入社前の良いイメージ(入社理由)が入社後に悪化した項目としては、1位「給料が良い」(同29.8%)、2位「福利厚生が充実している」(同17.6%)、3位「仕事に誇りを持って取組める」(同7.6%)に。

入社前と入社後のイメージのギャップが生じやすい事象が読み取れます。

また、「商品・サービスが良い」や「周囲とコミュニケーションが図りやすい」については、「3年以内に退職」の回答率が、「3年後も勤続」の回答率よりも7ポイント以上高く、回答傾向に乖離が見られることから、勤続意欲の低下に直結しやすい項目であることがうかがえます。(図表F)

 

 

勤務先の働き方に関する考え方や制度について調査したところ、「時代遅れとは思わない」(回答率53.5%)が「時代遅れだと思う」(同46.5%)を上回る結果に。

性別や入社年次別、売上高規模別において、新卒入社2年目以外は「時代遅れとは思わない」が半数を超えています。

中でも、新卒入社1年目は、6割近くが「時代遅れとは思わない」と回答しており、他の年次よりも、自身の勤務する会社は時代相応な勤務先であると考えている様子がうかがえます。(図表G)

 

 

また、勤務先の働き方や制度が時代遅れだと思う項目について尋ねたところ、「サービス残業」(同37.6%)が1位となり、以下「業務効率が悪い」(同26.5%)、「有給休暇を取得しにくい」(同23.3%)、「テレワークの未導入」(同22.9%)と続きました。

中でも「業務効率が悪い」、「有給休暇を取得しにくい」、「テレワークの未導入」の3項目においては、「3年後も勤続」よりも「3年以内に退職」の方が回答率が7ポイント以上高くなりました。(図表H)

第6回となる本調査においては、若手社員の2人に1人が3年以内に退職する意向であり、3年以内の退職希望者のうち、半数以上が1年以内での早期退職を希望していることを考慮すると、若手社員の4人に1人が1年以内での早期退職を考えていることが明らかになりました。

入社年次別において、新卒入社2年目では、「3年以内に退職」が前回調査より12ポイントも増加。

早期退職の意向が強く表れています。

新卒入社2年目の若手社員は、就職活動においてコロナ禍の影響を大きく受けている世代。

会社訪問や社員との直接面談などの機会が乏しく、就職先に対する情報収集や比較検討が不十分な状態で就職先の選定を余儀なくされたことが、仕事に対する理想と現実のギャップを生み出す一因と考えられます。

イメージギャップを感じさせないための対策として、対面・リモートに関わらず、社員との面談や職場見学、職務体験などを実施することが重要になると考えられる結果になりました。

 

新卒入社1~3年目の男女600名のアンケート結果を発表。

法人会員向けASPクラウドサービスを提供するリスクモンスターが発表した、第6回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査結果の紹介でした。

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