風鯨社から、駒沢敏器による長編小説『ボイジャーに伝えて』が登場。
『ボイジャーに伝えて』は、世界中を巡りながら紀行文を書いてきた駒沢さんの抱えていたテーマや思想が、フィクションという形で展開された作品になっています。
長編小説『ボイジャーに伝えて』
著:駒沢敏器
定価:2,530円(税込)
四六判/仮フランス装/全448ページ
装丁:鈴木成一デザイン室/装画:朝光ワカコ
発売予定日:2022年7月22日
ひとり出版社・風鯨社から駒沢敏器の長編小説『ボイジャーに伝えて』が登場!
「ボイジャーに伝えて」は、2005年7月~2007年6月の2年間、小学館の小説雑誌「きらら」にて連載されていた小説です。
連載終了後、単行本化のための編集のさなかに駒沢さんが逝去したことにより、そのままお蔵入りとなっていたものです。
この小説の主人公は、世界中の自然音を録音しながら音の向こうの世界を見出そうとする公平と、レコーディングスタジオで働く恭子。
2人が出会ったことにより、物語が始まります。
セント・ギガ(実在したフィールドレコーディングを中心にしたラジオ局)に感銘を受けて自然音を採取し録音作品を作り始めた公平は、見えない音の向こう側にある世界を見出そうと日本を旅し、沖縄にたどり着きます。
その旅路の中で恭子という女性と出会う。
2人はお互いの存在を通して、それぞれが自分自身のあり方について真摯に模索し続けるという物語です。
『ボイジャーに伝えて』は、世界中を巡りながら紀行文を書いてきた駒沢さんの抱えていたテーマや思想が、フィクションという形で展開された小説なのです。
見えない世界を旅する、そのための自然をもっと理解すること、主人公公平が大切なことを教えてくれる物語。
長編小説『ボイジャーに伝えて』の紹介でした。